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荷物置き

516 名前:まりえラブ 投稿日:04/07/01 18:13 ID:MQzC/gd7
某大震災の後、家の荷物を置くためにアパートを借りた
震災で倒壊した家からは少し離れてはいたが
6畳x2、トイレ、キッチン付き、駅から徒歩5分で3万円という破格の値段だった
地震後のボランティア価格で出される物件も多く
風呂も無く築30年以上たっていたのでその価格に納得していた。
仕事場が近いこともあって、俺だけがそこに一人暮らし

初めてアパートに入ったときから「奇妙な気配」はあったのだが
その日はとくに強かった

TVを見ながらもちかえった書類を片付けていると
玄関を開ける音がして足音が近づいてきた
どうやら隣の部屋に入ったようなのだが・・・・
家族の誰かが荷物を取りにきたのだろうと無視していたが
蛍光灯をつけた気配が無い
そのまま何かを探すような音は続いている

じわじわと恐怖が心の中を広がる
焦りのためノドが渇いてきたのだが
その部屋の前を通らないとトイレにも台所にもいけないので
湧きあがる恐怖を打ち消して台所に向かった

517 名前:まりえラブ 投稿日:04/07/01 18:14 ID:MQzC/gd7
音のする部屋にはだれも居なかった

すぐにでもアパートを飛び出したかったが
こんな現象は初体験のオレは気のせいということにして
そのままコンビニに酒を買いに行った。

アパートに帰ると点けていたはずの電灯やTVが全て消えていた
蛍光灯のスイッチを入れてもまったくつかなかったのだ
部屋の電気、TV・・・この2つしかつけていなかったのにブレーカーが落ちていた

それからも怪現象を無視する日々がつづいたのだが
ある日、いつものように玄関を開けて足音が近づいてきた
いつものように隣の部屋で止まるかと思っていたが
足音はそのままオレの居る部屋のドアの前まで来たのだった

キイィィ
ドアのきしむ音がする
部屋の外から蒸し暑い空気が流れ込むのがわかる
TVはバラエティー番組をやっていてお笑い芸人のバカな笑いが響いていたが
オレの周りには張り詰めた空気がただよっていた

518 名前:まりえラブ 投稿日:04/07/01 18:15 ID:MQzC/gd7
意を決して振り返ると・・・
ダダダダッと、走り去る足音が聞こえた
ちびりそうなくらい怖かったが
空き巣だったら危険だと思いなおして玄関の鍵を確認に行った
空き巣ではなかったようだ・・・

部屋に戻って怖さのあまり酒をあおりながら仕事を続けたが
玄関を開ける音、近づく足音はずっとやむことは無かった。

いまはアパートを引き払って、建て直した家に住んでいるが
そのアパートを引き払うときに管理人さんが言った言葉が忘れられない
「ココ最近ではアンタが一番長持ちしたね・・・荷物置きって言うから貸したんだけど、
 実際に住むとは思わなかったよ」

すいません、この部屋っていったいなんだったんでしょうか・・・・

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2017-11-14 20:37 : 怖い話 : コメント : 0 :
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