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すれ違う時




ある人(以下Aさん)のおばあちゃんは、
ある山の麓にある村に住んでいました。
今から話す話は、Aさんが子供の頃の話です。
Aさんは毎年夏になると、おばあちゃんの住む田舎へ帰り、
近くにある川で遊んでいました。
ある日、こんな夢を見ました。
川で遊んでいて、夕方になったので帰ろうと
川沿いの土手をずっと進んでいると、
白いワンピースを着て、麦わら帽子をかぶった女性が
反対方向から歩いてきました。

誰だろうと思って、すれ違うときに顔をのぞき込むと
それはとても綺麗な女性でした。
女性はAさんを見ると、クスッと微笑んで、涼しげな眼差しで
Aさんを見ていたそうです。
家へ着くと、線香のにおいが漂っていました。
どうやら葬式のようです。
奥へ進むと、写真が見えました。
それは、自分自身の写真、つまり自分の葬式が執り行われていたのです。
そこで目が覚めました。
もうそんなことは既に忘れた次の年の夏。
同じようにおばあちゃんの家へ行き、川で遊んでいました。
辺りは夕方になり、そろそろ家へ帰ろうと、川の土手を歩いていました。
すると反対方向から、
白いワンピースを着て、麦わら帽子をかぶった女性が歩いてきました。
「あれ、これどこかで見たことあるなぁ」
そして、去年見た夢のことを思い出しました。
「目を合わせてはいけない・・・」直感的にそう思ったAさんは、
その女性に背を向け歩くようにしていました。
すれ違った瞬間、女性がこういったそうです。
「どうして知ってるのよ」



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2018-11-11 20:20 : 怖い話 : コメント : 0 :
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