怪談をしていると



160 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/10/25 17:29
同じサークルの陽子は
大学の近くに部屋を借り一人暮らしをしていた。
3年頃の事だったと思う、
女ばかり6人、陽子の部屋に行って
鍋を食べながら
コンビニで買ったお酒を飲み雑談をしていた。
冬の短い日も落ちてきて、
同じ学部の美佳は眠いと言ってベットに横になった。
飲むといつも真っ先に横になるマイペースな人だ。
その後もなんやかやと話をしていたのだが、
いつしか怖い話となり、
「こういう話してると霊が寄ってくるとかいうよね~。」
誰かが言った。

陽子の部屋は築何年かは知らないが、
比較的新しそうな外観で部屋も明るく清潔だ。
1Kで大学から自転車で10分程、
手頃な値段で良い所だった。
1年から借りていて今まで
怖い目にあったとは聞いていない。

161 名前:160 投稿日:02/10/25 17:30
そんな話をしている時、カタカタと音がした。
気になって部屋を見回すと、
陽子の後ろにある白い小さなタンスが
小刻みに揺れている。
皆も気付いたようで、
「地震?」
と誰かが言った。
話をやめ、皆が見つめるなか
タンスは動きを止めた。
「地震だったのかなぁ~?」
「でも、電気のヒモとか揺れてないよ。」
不思議に思ったが、
又すぐに怪談に戻った。
カタカタカタ…
皆少しギョッとして
言葉もなく揺れる小さな白いタンスを凝視する。
しばらくしてそれは又動きを止めた。
「又揺れてたよね…?」
確認するように誰かが言った。
「まさかさぁ、怪談してる時だけ揺れたりして?」
私達は試しにもう一度怪談を始めた。
カタカタカタ…
他は何も動く物も無く、
タンスだけがまるで一本だけ
足の長さが短いイスが揺れるように
カタカタ小さく揺れている。

162 名前:160 投稿日:02/10/25 17:31
「うわっ。やばいんじゃないのこれ?」
みんな少し緊張した顔になっている。
そんな中、
「う~ん…。」
ベットで寝ていた美佳が
苦しげな顔をしながら起き上がった。
一瞬緊張が解けホッした私が
「どうした?」
と聞くと、
「今金縛りにかかっててさ、
何かが胸に乗ってきた。」
そんな中又
カタカタカタ…

もう皆怖くて急いで逃げ出した。
タンスの横をすり抜け玄関に向かう。
陽子以外は皆実家から通っており、
遠かったので泊まりに行く訳にも行かず、
結局彼氏を呼び出して泊まって
もらったそうだ。

163 名前:160 投稿日:02/10/25 17:31
タンスカタカタはその後はなかった様だが、
しばらくしてこんな話を聞いた。
ある朝陽子が大学に行こうと
部屋を出て鍵を閉めようと扉の方に向き直ると、
扉に赤いものがべっとりと付着している…。
怖くなって実家に電話をかけ
母に来てもらったそうだ。
一人ではあまりマジマジと
見ることも出来なかったが、
母と観察したところ、
臭いなどからやっぱり血だろう
と言う事になった。
一応警察には届けたが
原因は不明。
得体のしれない者の仕業とは
思いたくないが、
人間の仕業だとしても、
それも怖い。

しかしその後卒業まで彼女は
その部屋に住み続けていた。
私には出来ない事だ。
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2017-06-30 20:07 : 怖い話 : コメント : 0 :
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