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ひまわり



265 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/01 19:02
退屈しのぎに、よろしいか?

私が小学校4年生の夏休みのことでした。
3歳下の幼馴染みと、家から1kmほど離れた河原へ
遊びに行きました。
「暑いから持って行きなさい。」と、祖母が用意してくれた
氷水入りの水筒をさげて、たらたら坂道を下って行きました。

河原までは子供の足でも10分そこそこ。
午後の日差しに炙られながら、小一時間遊んだでしょうか。
時々、持ってきたタオルを水筒の水で冷やして、幼馴染みの肩や
首を拭いてあげました。

夏の太陽はまだまだ高く、川べりに立つ私たちの影は
足元に溜まっていました。

夕方までまだ間があるし、遠回りして帰ろうか、と私たちは
いつもは通らない道を選びました。


268 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/01 19:35
中学校のグラウンドの脇を通り、農家の作業小屋の前を通り過ぎ
牛小屋を通り過ぎたら、田んぼが広がっていました。

道路はアスファルトで舗装された、割と広い道路です。
車の邪魔にならないように右側を、青く伸びている稲に
ささやかにいたずらしながら、てくてく歩いていきました。

「ひまわり。」幼馴染みが田んぼの真ん中を指差しました。
「?」見ると、黒々とした大きなひまわりが、首をうなだれて
ゆらゆらと動いています。
「おっきいねー。踊ってるみたい。」
幼馴染みはひまわりの動きに合わせるように、うつむいて肩を動かし始めました。

最初は笑って見ていました。次に、いい加減飽きて「行くよ。」と声をかけました。
でも動きをやめない幼馴染みに、なぜだかうすら寒さを覚えました。
「もうやめなよ!」 言いながら、なぜそんなにひまわりの真似が面白いのかと
田んぼのひまわりを見ると、それはひまわりではありませんでした。
だったら何なのかと聞かれると、”ペラペラの人間の影”というのが一番近いかもしれません。

「わ、わ、わ、わわわわわわああああああああああぁぁっぁぁぁぁ」

叫び声は自分の口から出たのでしょう。
近くの作業小屋から人が飛び出してきた時には、ゆらりゆらりと動き続ける幼馴染みと
正気をなくしてタオルを振り回している私がいたそうです。

280 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/01 19:56
ここからは、昨夜母に聞いた話です。

4年生の夏に、こんなことあったよね?と聞いてみたんです。
そしたら…

家に連絡が付いたのは、祖母が持たせてくれた水筒に住所と名前が
書いてあったからだそうです。
私と幼馴染みは、救急車で病院に運ばれたらしく
正気に戻ったのは3日後だったそうです。
回復したものの、夏休みに入ってからの記憶がすっぽりと抜け落ちてて
そのせいなのかしきりに「損した、損した」と言っていたと…。
ただ、その3日間の私の様子だけは決して教えてくれませんでした。

夏休みの間、2学期が始まる前に父の仕事の都合で引越しすることが決まり
その当時の同級生たちに挨拶もしないまま、その町を離れました。

もしかしたら、町には居られなくなる様な何かを、私は犯してしまったのかもしれません。

今から20年ほど前の話です。
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2017-09-20 10:22 : 怖い話 : コメント : 0 :
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