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伊豆のトンネル



144 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/11/01 02:35
伊豆にある有名な旧道のトンネルの話。
友達のD君から聞いた話です。

今から7年ほど前D君を含む4人で、なんとなく
肝試しに行こうということになりました。
彼らはとある温泉の街に住んでいたので、そのトンネルまで
さほど遠くもなく、そこに行こうと決まりました。

そのトンネルは有名なスポットで、トンネルの真ん中で
車が急に止まってしまい、ボンネットを開けたら
長い髪がからまっていたとか。
車の窓という窓に、手跡がいっぱいついていたとか。
そんな話がささやかれていましたが、実際に髪がからんで
しまったり、手跡をつけられてしまった人は、身近には
いなかったのです。かくいう私も、確かに暗くて怖い場所
で自分は決して行かないけれど、そんなのは噂だと思っていました。
ええ、この話を聞かされるまでは。


145 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 02:42
D君達は4人で一台の車に乗って、その場所を目指しました。
伊豆の山中を深夜に通ったことがあるでしょうか?
今はどうか知りませんが、その当時はただ真っ暗な道が
うねうねと続いていました。
おあつらえむきに、小雨まで降り出したということです。

もうそろそろなんだけどという地点で、彼らは目的地を
通り過ぎたことに気がつきました。
霧も立ち込めていて、旧道に入るポイントがわかりません。
一往復半しましたが、初めて通る道でもないのに
辿りつけません。



146 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 02:48
実はそのポイントを通過した直後のカーブの所に、
さびれたドライブインがあります。
小屋のような売店とトイレがあるだけなのですが、
この規模にしては駐車スペースはまぁまぁです。
しかし入りにくいので、惰性で存在している。
そんなところです。

さて、D君達は一旦その駐車場に入りました。
通過した時にタクシーが停車していたので、道を
たずねようと思ったのです。
運転手から聞けば、目的地は目と鼻の先です。
霧と暗闇のため、見落としていたのでしょう。
やっと旧道に入ることができました。

しばらく進むとそのトンネルが、ぽっかりと黒い口を
開いて彼らを待ち構えていました。


147 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 02:54
トンネルの手前で車を降り、全員でトンネルの中を歩きました。
特に何事もなく、再び同じ道を戻ってきました。
カメラを持ってきたので、何枚か写真を撮りあいました。
ふと気がつくと、D君以外の3人の様子が変です。
皆一様に黙り込み、うつむいているのです。
「帰ろう。」一人が怯えたようにつぶやきました。
D君はわけがわかりません。
「いいから、帰ろう。」促されて、その場を後にしました。
帰り道、3人が何を感じたのか誰も口を開こうとしないので、
D君も特に追求しませんでした。


151 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 03:02
それから10日ほどたち、肝試しのメンバーの一人から
連絡が入りました。写真ができたというのですが、友人の
口調がいつもと違うのです。友人がD君に、
「来てから話す」というので彼の家へ出向きました。

D君は写真を見せてもらいました。なんだかぼんやりとした
白いものが写っているようにも見えますが、特にどうということは
ありませんでした。何枚か見ているうちに、顔のようなものが
写っているものがありました。ちょうど木の枝というか、葉が
茂っている部分に小さく・・・。
「お、これ心霊写真じゃねぇ?」
嬉々とするD君に向かって、友人はぼそりと
「よく見ろよ。」と言いました。
目を凝らして良く見てみると、はっきり顔であることが
確認できました。


152 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 03:09
「お前、その顔覚えてないのか?」
友人の言葉にD君は記憶をたどりました。

その顔は、4人が道を尋ねた、あのタクシーの運転手
だったのです。

友人の話によれば、あの運転手が別のメンバーの夢に
夜な夜な出てくるというのです。
明らかに怒っている様子で。

D君とはその後ある事情により、連絡が取れなくなってしまい、
運転手にとりつかれた彼がどうなったのか?
その写真をどうしたのか?
知るすべはありません。



154 名前:伊豆のトンネル 投稿日:03/11/01 03:20
おしまい。

伊豆のトンネルはやっぱり行かないほうがいいと思います。
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2017-10-04 20:19 : 怖い話 : コメント : 0 :
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